小規模農家の米づくりを九州からお届けします。

九州の山間地で、米づくりをしています。その中で色々な出来事や田舎ならではの情報を発信します。

掛け干し稲穂の漕ぎ落し

8月12日に刈り取りして掛け干しに掛けていた稲穂も、天気が良くて乾燥した(水分値で約24%ぐらい)ので、稲穂から機械で籾を漕ぎ落していく作業を行います。ここまでくると田んぼでの作業は、ほぼ最終作業になります。

 

 

稲漕ぎに大活躍の脱穀機械

我が家の稲漕ぎ機械自走式ハーベスターです。この機械も古いのですがよく働いてくれます。機械を長く使うには掃除やメンテナンスが大事ですね。1年に1回しか使わない機械なので使い終わったら念入りに全体を掃除して、エンジンオイルの交換点検、回転軸やチェーンへの油さし、ベルトの点検・交換などやっています。また、使い始める時も同様にやっています。

 

脱穀機械の仕様

7.5PSのクボタディーゼルエンジン搭載のハーベスターです。自走式なので掛け干しに沿って動かしながら漕ぐようになっています。やり方は、よく乾燥した掛け干しにかかっている稲穂の束を一つづつ機械に左から右に通していきます。 0.5秒に一束のペースで通していきますので、結構早い作業になります。

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稲漕ぎ機械の自走式ハーベスター

その後、機械によって籾とわらとごみに分別され(本当に良くできた機械です。)ごみは前方に吹き飛ばされ、稲穂から漕がれた籾は筒を通って手前の袋に入ってたまっていきます。袋には約30Kほどの籾が入りますので30kになったら新しい袋と入れ替えて漕ぎ落していきます。稲穂から籾を漕がれたわらは、右のほうに流れていきます。

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稲漕ぎ機械の自走式ハーベスター

 この作業を繰り返して、2反分の掛け干しを約3時間ぐらいかけて漕いでいきます。今日は、少し風あり前に噴き出すごみが風にあおられて顔に飛んできて作業がしづらかったです。

 

 稲漕ぎが終わってからの作業

漕ぎ終わったら籾を軽トラックで我が家の乾燥機まで運搬して、乾燥機に張り込んで(乾燥機に籾を入れると乾燥機の中の籾をためるスペースに籾をためること)いきます。

 

この籾の運搬も重労働の一つです。一袋の籾30k程度と言いますが実際計量してみるとほぼ満杯で33kは入っています。今回は全部で籾40袋ありましたのでこれを人力で軽トラックに一つ一つ載せていきます。最後は腕の力がはいらずへとへとでした。日頃の体力づくりも重要だなあ~て思いました。